初めての出会いに緊張する子どもたち
この日は初めて顔を合わせる人も多く、子どもたちは少し緊張した表情を見せていました。 マスクや帽子をかぶったまま、周囲の様子を静かに見守る子や、 はじめは集まりから少し離れた場所にいた子もいました。
無理に輪の中へ入るのではなく、それぞれが自分のペースで農家さんの説明を聞き、 作業の様子を見つめます。時間が経つにつれて、子どもたちの表情も少しずつやわらいでいきました。
機械を使った種まき作業
今回見学したのは、水稲の苗づくりに欠かせない播種(はしゅ)作業です。 専用の機械を使い、苗箱に土を入れ、種もみを均一にまき、その上から土をかぶせていきます。
- 苗箱に育苗用の土を入れる
- 種もみを均一にまく
- 種の上から土をかぶせる
- 発芽と生育に適した環境へ移す
機械が動き始めると、苗箱が流れながら次々と種まきされていきます。 子どもたちは身を乗り出し、土や種がどのように入っていくのかを興味深そうに見つめていました。
約3週間前にまいた苗の移動も見学
この日は種まきだけでなく、約3週間前に種をまいて育てた苗を、 別のハウスへ移す作業も見学しました。
苗の生育状況に合わせて苗箱を一枚ずつ運び、より育ちやすい環境へと移していきます。 温度や水分、日当たりなどを細かく調整することも、健康な苗を育てるための大切な仕事です。
小さな種と、たくさんの手間から始まります。
「見ているだけ」から「自分から近づく」へ
活動の終わり頃になると、はじめは端の方にいた子どもも、 少しずつ場の雰囲気に慣れてきました。
農家さんの近くまで自分から歩いていき、説明している道具を触らせてもらう姿も見られました。 大きな声で話したり、積極的に質問したりすることだけが成長ではありません。 自分のタイミングで一歩近づけたことも、大切な変化です。
農林水産省が進める食育と農業体験
農林水産省では、食に関する知識を身につけ、 健全な食生活を実践できる人を育てる「食育」を推進しています。
農業体験や生産者との交流は、食べ物がどこで、どのように作られているのかを知る機会になります。 種まきから苗づくり、田植え、稲刈りまでを体験することは、 食べ物への感謝や地域農業への理解を深めることにつながります。
また、自然の変化を感じること、地域の人と関わること、仲間と同じ時間を過ごすことも、 教室の中だけでは得にくい大切な学びです。
東金市でも、地域と学校、農家が連携しながら「田んぼの学校」の取組が続けられています。 活動の概要やこれまでの取組については、 東金市公式ホームページ でも紹介されています。
また、千葉県では農林水産業や食育、地域づくりに関するさまざまな情報を発信しています。 県内の取組や関連情報については、 千葉県公式ホームページ もあわせてご覧ください。
田んぼの学校が大切にしていること
- お米ができるまでの過程を知ること
- 農家さんの仕事や思いに触れること
- 地域の人とのつながりをつくること
- 自然の変化を五感で感じること
- 自分のペースで新しいことに挑戦すること
田んぼの学校は、農作業の方法だけを覚える場所ではありません。 子どもたち一人ひとりが、見て、聞いて、触れながら、自分なりの気づきを得る場所でもあります。
今回の活動内容
- 参加者と農家さんの顔合わせ
- 播種機を使った種まき作業の見学
- 約3週間前にまいた苗の移動作業の見学
- 農業機械や道具についての説明
- 子どもたちと地域の農家さんとの交流
| 開催地 | 千葉県東金市 |
|---|---|
| 活動名 | 田んぼの学校 第1回 |
| 主な内容 | 顔合わせ、種まき、育苗作業の見学 |
| 参加 | 地域の皆さん、子どもたち、プロジェクト生 |
次回はいよいよ田植えへ
今回まかれた種は、これから少しずつ成長し、やがて田んぼへ植えられる苗になります。 小さな種がどのように育ち、秋にはどのような稲穂になるのか。 子どもたちは一年を通して、お米づくりの大切さや自然の恵みを学んでいきます。
次回はいよいよ田植え体験です。 田植えの様子については、 東金市での田植え体験の記事 でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
次回の田んぼの学校も、どうぞお楽しみに。

