田んぼの学校 第2回|田植え体験で子どもたちが学んだこと

千葉県東金市の「田んぼの学校」第2回のテーマは、田植えです。 第1回では、種を植え付ける様子を見学しました。 その後、苗は約15cmまで成長しました。 今回は、田んぼの印に合わせて一本一本丁寧に植えていきました。

「これは何に使うの?」の道具が、ここで登場

田植えの目印をつける道具の中に入る子ども
第1回で「これは何に使うの?」と子どもたちが興味を示していた道具。

第1回で、子どもたちは大きな道具を見つけました。 「これは何に使うの?」と興味津々です。 そして今回、その道具が田植えで登場しました。 これは、田んぼに苗を植えるための目印をつける道具です。

道具を田んぼの中で動かすと、等間隔に十字の印が付きます。 そして、その印に沿って苗を植えました。 すると、苗がまっすぐきれいに並びました。 前回の疑問が、体験を通して解ける瞬間となりました。

泥の感触に緊張、でも端まで植える頃にはすっかり夢中に

初めて田植えを体験する子どももいました。 裸足で泥に入る感覚に戸惑い、最初はおそるおそる歩きます。 また、足が沈む感触に驚く姿も見られました。

しかし、田んぼの端まで進む頃には、すっかり慣れていました。 また、倒れた苗に気付く子もいました。 植え方が浅い苗を見つけると、自分から植え直していました。

第1回では、最後までマスクを外せなかった子もいました。 しかし今回は、自分から外して活動していました。 この場所に慣れ、安心して過ごせるようになったのでしょう。

田んぼで苗を植える子どもたち
目印に沿って、一本ずつ丁寧に苗を植えていきました。

子どもから大人、シニア世代まで。幅広い年代がそろう学びの場

この日は、幅広い年代の参加者が集まりました。 子どもだけでなく、大人やシニア世代の姿もありました。

大人は、一つひとつの作業をじっくり楽しみます。 一方で、子どもたちの興味は自然と移り変わります。 それは「飽きる」のではありません。 田んぼの世界へ、好奇心が広がっていく変化でした。

苗を植えることに満足したら、
次に気になったものへ。
それも、子どもにとって大切な学びです。

生きもの探しに夢中になった子の、本来の姿

ある子は、田んぼの生きものに強く興味を持ちました。 そして、途中から夢中で生きもの探しを始めました。 見つけるたびに、「見て、見て」と声をかけます。 また、達郎校長にも嬉しそうに見せていました。

その子は、第1回では緊張していました。 そのため、自分から声を出すことは多くありませんでした。 しかし今回は、大好きな生きものを見つけました。 すると、初めて会った大人にも自分から声をかけていました。

このように、環境や出会いで子どもの姿は変わります。 本来の力を発揮できることを、あらためて感じました。

水遊びも、大切な学びのひとつ

田んぼの水を張った場所で、水遊びを始める子どもたちもいました。 田んぼの学校では、こうした姿も無理に止めることはしません。

🌱 田んぼの学校が大切にしている考え方
  • 子どもは、興味が湧いたときにはじめて学びを深く受け取ることができる
  • 苗植えに十分満足した子は、自然と次の興味へ移っていく
  • それぞれの「今、やりたいこと」を無理にやめさせない
  • ただし、周りへの配慮は大切にする

子どもたちは、水遊びを楽しんでいました。 しかし、大人が手を洗うときには場所を譲ります。 遊びながら周りに気を配ることも、大切な学びです。

また、田んぼには小さな子もいました。 周りの子は、力加減を考えながら一緒に遊んでいました。 年齢の違う子が集まるからこそ生まれる体験です。

体験を通して「生きる力」を育む

直接体験が、子どもの「生きる力」を育てる

文部科学省は、「体験活動」を重視しています。 体験は、豊かな人間性や考える力の土台になります。 また、教室では得にくい気づきや発見も生まれます。

一方、農林水産省は「食育」を推進しています。 農業体験を通して、食べ物や命のつながりを学ぶ取組です。 田植えでは、手や足で泥の感触を味わえます。 さらに、生きものとの出会いもあります。 こうした体験は、子どもの興味や意欲を育てます。

東金市でも、地域と学校、農家が連携しながら、こうした体験活動の場が続けられています。 活動の概要については、 東金市公式ホームページ でも紹介されています。

千葉県内の農業体験や食育、地域づくりに関する取組については、 千葉県公式ホームページ もあわせてご覧ください。

田んぼの周りで生きもの探しをする子ども
田んぼのまわりの生きものに夢中になる子どもも。

今回の活動内容

  • 田植え用の道具を使った目印付け
  • 目印に沿った苗の田植え作業
  • 田んぼの生きもの探し
  • 水遊びを通した気づきと譲り合い
  • 幅広い年代の参加者との交流
開催地 千葉県東金市
活動名 田んぼの学校 第2回
主な内容 目印つけ、田植え、生きもの探し
参加 地域の子どもたち、保護者、地域の大人、シニア世代、プロジェクト生

次回は、育っていく苗の観察へ

今回植えた苗は、夏に向けて育っていきます。 泥に戸惑っていた子どもも、少しずつ慣れていきました。 また、生きもの探しに夢中になる子もいました。 それぞれのペースで活動を楽しんでいました。

苗の成長と、次回の田んぼの学校も、どうぞお楽しみに。

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