放課後、仕事から帰ると子どもはずっとゲーム。声をかけても『あと少し』が終わらない――そんな毎日に『このままで大丈夫かな』と不安を感じていませんか。ゲームそのものが悪いわけではありません。大切なのは、依存のサインに早めに気づき、家庭で無理なく向き合うことです。この記事では、WHOの基準やチェックの目安、原因、家庭でできる対策、相談先までをやさしく整理します。
放課後に、社会とつながる。全国の仲間や、第一線で働く社会人・プロとの出会いが、子どもの世界を広げます。
NIJIN放課後プロジェクトスクールを見る ▶ゲーム依存(ゲーム障害)とは?WHOも認めた状態
「ゲーム依存」は、いまや世界的に認められた健康問題です。世界保健機関(WHO)は2019年、国際的な病気の分類「ICD-11」にゲーム障害(ゲーム行動症)を正式に加えました。WHOは、次の3つの特徴がそろい、生活に支障が出ている状態が目安としておおむね12か月続く場合を診断の目安としています。
- ゲームをする時間や頻度を自分でコントロールできない
- ほかの興味や日常生活よりゲームを優先してしまう
- 問題が起きても、ゲームを続けたり増やしたりしてしまう
実際、久里浜医療センターが10〜29歳を対象に行った全国調査では、ゲーム行動症が疑われる割合は5.1%と報告されています。決して特別な子どもだけの問題ではないからこそ、早めに気づいて家庭で向き合うことが大切なのです。
家庭でできる依存対策の4ステップ
まず気持ちを聞く
禁止する前に「何が楽しいの?」と関心を寄せ、否定せずに聞く。
一緒にルールを決める
時間・場所・約束を親子で相談。自分で決めた約束は守りやすい。
代わりの楽しみを用意
運動・体験・友達との時間など、夢中になれる選択肢を増やす。
続かなければ相談
生活への支障が続くときは、無理せず専門機関につなぐ。
11/6(金)夜、小中学生の保護者向けオンライン説明会を開きます
「うちの子、大丈夫?」ゲーム依存のサインをチェック
心配なときは、まず生活のようすを見てみましょう。国立病院機構 久里浜医療センターは、家庭で使える「ゲームズテスト」というセルフチェックを公開しています。次のようなサインが増えていないか、やさしい気持ちで確かめてみてください。
- 約束の時間を守れず、注意すると強く怒る・暴れる
- 夜ふかしや朝起きられないなど、睡眠が乱れている
- 宿題・食事・お風呂など、やるべきことを後回しにする
- 友達と遊ぶことや外出への興味が減ってきた
- ゲームができないとイライラ・落ち込みが目立つ
いくつも当てはまるからといって、すぐ「依存」と決めつける必要はありません。あくまで家庭で気づくためのきっかけです。気になる場合は、後述の相談先につなぐ目安にしてください。
なぜ小学生はゲームにのめり込むのか(原因と脳の仕組み)
子どもがゲームに夢中になるのには理由があります。ゲームは「クリアできた」「レベルが上がった」といった小さな成功が次々と用意され、そのたびに脳の報酬系から快感物質ドーパミンが出ます。この心地よさをまた得たくて、つい続けてしまうのです。とくに発達途上の子どもは、自分でブレーキをかける力がまだ育ちきっていません。
依存につながりやすい背景
のめり込みやすさには、環境や気持ちも関係します。「友達とオンラインでつながる楽しさ」「ほかに夢中になれる居場所がない」「勉強や人間関係のストレスから逃げたい」といった背景があると、ゲームが心のよりどころになりやすくなります。つまりゲームは“原因”というより、寂しさや退屈の“受け皿”になっていることも多いのです。
家庭でできるゲーム依存の対策とルール作り
対策の基本は、取り上げることではなく置き換えること。頭ごなしの禁止は隠れてやる原因になりがちです。次のステップで、親子が納得できる形を一緒に作っていきましょう。
まず気持ちを聞く
「何が楽しいの?」と関心を寄せ、否定せずに聞く。会話が信頼の土台になります。
一緒にルールを決める
時間・場所・充電の管理などを親子で相談。自分で決めた約束は守りやすくなります。
代わりの楽しみを用意
運動・体験・友達との時間など、夢中になれる別の選択肢を増やします。
できたことを認める
守れた日をほめ、一緒に振り返る。減点より加点の関わりが続けるコツです。
心配なときの相談先・医療機関
生活への支障が続く、暴力や昼夜逆転が見られる、家庭だけでは立て直せない――そんなときは、無理をせず専門の力を借りましょう。相談は「大げさなこと」ではなく、早めほど回復もスムーズです。
- 各都道府県の精神保健福祉センター(無料で相談できる公的窓口)
- ネット・ゲーム依存の専門外来(久里浜医療センターなど)
- スクールカウンセラーや学校、かかりつけの小児科
依存かどうかの医療的な判断は、家庭ではなく専門機関の役割です。親が責任を感じすぎる必要はありません。「相談してよかった」と感じる保護者は少なくありませんので、ひとりで抱え込まず、まずは身近な窓口に声をかけてみてください。
一方的に禁止する
- 親が勝手に時間を決める
- 守れないと取り上げる
- 隠れてやるようになりやすい
親子で一緒に決める
- 子どもの意見も聞いて決める
- 守れた工夫を一緒に振り返る
- 納得して守りやすくなる
ひとりのゲーム時間を、友達とつながる居場所に
ここまで見てきたように、ゲームへの依存を防ぐいちばんの近道は、ひとりで画面に向かう時間を、人とつながって夢中になれる時間に置き換えることです。子どもがゲームに没頭する背景には、「放課後に安心して過ごせる居場所」や「一緒に楽しめる友達」を求める気持ちが隠れていることがよくあります。
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、送迎なしのオンラインで友達とつながり、探究や体験に夢中になれる放課後の居場所です。大人の見守りがあるなかで、同じ興味を持つ仲間と協力したり、自分の好きを深めたり。ゲームを我慢させるのではなく、それと同じくらいワクワクできる時間を用意することが、共働き家庭にとって無理のない依存対策になります。
よくある質問
- 1日何時間から依存が心配ですか?
- 時間だけで一概には言えません。長く遊んでいても睡眠・勉強・友達との関係が保てていれば、過度な心配は不要です。逆に時間が短くても、約束を守れず生活に支障が出ているなら注意のサインです。時間より「生活が回っているか」を目安にしましょう。
- ゲームを取り上げると暴れます。どうすれば?
- 急に取り上げると反発が強まりがちです。まずは気持ちを受け止め、終わる時間を一緒に決める・予告するなど、子どもが見通しを持てる工夫を。それでも暴力や昼夜逆転が続く場合は、家庭だけで抱え込まず専門機関に相談してください。
- どこに相談すればいいですか?
- 各都道府県の精神保健福祉センターは無料で相談でき、最初の窓口としておすすめです。ネット・ゲーム依存の専門外来(久里浜医療センターなど)や、学校のスクールカウンセラー、かかりつけの小児科も頼りになります。
- ゲームは完全にやめさせるべきですか?
- 必ずしもゼロにする必要はありません。大切なのは、ゲーム以外に夢中になれる時間や、友達と安心して過ごせる居場所を増やすこと。バランスよく付き合えるよう、置き換える視点で関わるのがおすすめです。
まずはどんな学びか、のぞいてみよう
「好き」を入り口に、子どもが夢中になれる放課後を。NIJIN放課後プロジェクトスクールのオンライン探究を、まずはのぞいてみませんか。
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