【東金市】長雨の田んぼで稲刈りに挑戦|田んぼの学校の収穫と終了式

田んぼの学校の終了式で証書を手にする子どもと拍手を送る大人たち。稲刈りと終了式の記事アイキャッチ

千葉県東金市で取り組んできた「田んぼの学校」。田植えや草取り、肥料まきを経て、稲刈りと終了式を迎えました。

これまでの活動は天気に恵まれてきましたが、収穫を迎えた今年の9月は、台風や長雨の影響で田んぼの水がなかなか引かない状態に。足を取られながら取り組んだ稲刈りは、自然を相手にする仕事の難しさと、お米のありがたさを感じる機会となりました。

目次

🌱 収穫を前に、台風と長雨が続きました

本来であれば、水を落とした田んぼで行うはずだった稲刈り。しかし今年は、それまでの台風や長雨に加え、1週間前にも、さらに前日にも大雨が降りました。

収穫の時期になっても、田んぼには水が残ったまま。大切に育ててきた稲が実っても、予定どおりに収穫できるとは限りません。最後まで天候に左右されることを、今回の田んぼで実感しました。

長雨で水が残り、稲が倒れている田んぼ
台風や長雨の影響で、収穫の時期にも田んぼには水が残っていました。

🌱 足を取られながら、みんなで稲刈り

水の引かない田んぼでは、足元が安定しません。一歩進むにも泥に足を取られ、思うように動けない中での作業となりました。

機械が入れないところは、みんなで手作業で稲を刈りました。足を踏ん張り、体のバランスを取りながら、少しずつ収穫を進めます。

田植えや草取りでも経験した、泥の中を歩く大変さ。けれど、収穫のときまで、こんなにも足を取られるとは思っていませんでした。例年にはない状況で、普段はなかなかできない稲刈りを経験させていただきました。

🌱 自然を相手にする仕事とは

稲を育てるために欠かせない雨も、収穫の時期に続けば、作業を難しくします。人が準備を重ねていても、天気を変えることはできません。そのときの田んぼの状態を見ながら、できる方法を考え、作業を進めていく必要があります。

これまでは天気に恵まれていたからこそ、今回の違いが強く感じられました。子どもたちは、足を取られながら稲を刈る体験を通して、農業の大変さの一端に触れました。

🌱 いつものお米が食卓に届くまで

普段、私たちは当たり前のようにごはんを食べています。けれど、そのお米が食卓に届くまでには、たくさんの作業と時間がかかっています。

苗を植え、草を取り、肥料をまく。そして、実った稲を収穫する段階でも、天候によって新たな苦労が生まれます。

自分たちの足で田んぼに入り、収穫に関わったことで、お米をつくる方々の苦労が、より身近になったのではないでしょうか。いつもの一杯のごはんの向こうにある手間や支えを、あらためて考える稲刈りとなりました。

おにぎりを味わう子ども
お米づくりに関わった後のおにぎり。いつものごはんのありがたさを感じる時間です。

🌱 終了式を迎えた、田んぼの学校

田んぼの学校は、終了式という節目も迎えました。証書を手にする子どもに、大人たちから拍手が送られます。

小さな苗を植えたこと。青々と育った稲の間で、草取りや肥料まきをしたこと。そして、水の残る田んぼで取り組んだ収穫。楽しかったことも、大変だったことも含めて、田んぼで過ごした時間が積み重なりました。

活動を支えてくださった皆さまと一緒に、ここまでの歩みを締めくくりました。

終了式で証書を手にする子どもと拍手を送る大人たち
田んぼの学校の終了式。これまでの活動を締めくくる節目です。

🌱 保護者の声|家庭にも広がった学び

田んぼでの体験は、子どもたちの日常にもつながっていました。参加したご家族に、活動を通して感じたことを伺いました。

食べ物が食卓に届くまでを、体験してほしかった

ゾンビさんのお父さま

お父さまが大切にしていたのは、食べ物は当たり前にあるものではないと、息子さんに知ってもらうことでした。

スーパーや飲食店では見えにくい、食べ物を育て、収穫し、食卓へ届ける人たちの仕事。動画で見るだけでなく、自分の目で見て、体を動かすことで、その大変さやありがたさを感じてほしいと話してくださいました。

息子さんが素足で泥に入り、できたことや泥の心地よさを前向きに話していたことも、印象に残ったそうです。

また、いただいた種から家庭でも稲を育て、成長の様子を写真で共有してくださいました。雨や風を受けながら育ち、穂をつけるまでを間近で見守れたことも、貴重な経験になりました。

参加を後押しする先生の存在も大きかったと振り返るお父さま。お子さんだけでなく、ご家族にとっても、参加してよかったと思える時間になったそうです。

自然の中で生き生きする姿に、出会えました

カイセイさんのお母さま・お祖母さま

最初は怖がり、端の方にいたというカイセイさん。何度か参加するうちに、初めて会う大人とも話せるようになり、友達もできました。ご家族は、その姿に成長を感じたと話してくださいました。

お米への関心は、田んぼの外にも広がりました。旅行先のミュージアムでは、お米に関する展示へまっすぐ向かい、精米の体験ゲームを選んだそうです。

家庭での米づくりにも取り組み、虫への対策としてメダカを取り入れるなど、自分なりに工夫しながら育てていました。収穫間近にネズミに食べられてしまう出来事もあり、育てたものを収穫するまで守る難しさにも触れました。

活動でのおにぎりは、3個食べたとのこと。ご家族にとっては、自然の中で生き生きと過ごすカイセイさんの姿を見られたことも、大きな発見だったそうです。

※保護者の感想は、インタビューの内容を要約・編集して掲載しています。

🌱 思いどおりにいかないことも、大切な学びに

今年の稲刈りは、決して作業しやすい条件ではありませんでした。それでも、その状況だからこそ知ることのできた、自然の厳しさや収穫の大変さがありました。

そして、ご家族のお話からは、田んぼでの経験が、その日だけで終わらず、家庭での会話や新しい興味へとつながっていることも伝わってきました。

お米を育てることを通して、自然と関わり、人と出会い、日々の食を支える仕事を知る。田んぼの学校での経験が、これからの暮らしの中でも思い出される時間になればうれしく思います。

貴重な体験の場をつくり、活動を支えてくださった皆さま、参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

前回の田んぼの学校|草取りと肥料まきの様子はこちら

東金市のプロジェクト紹介はこちら

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