「先生は大丈夫だったんですか?」──小学4年生の熊本募金プロジェクトが、被災地に届けたもの

オンラインで熊本の先生にインタビューしている様子
INTERVIEW | 熊本募金プロジェクト

友だちの挑戦が、次の挑戦に。
小学4年生が立ち上げた熊本地震の募金プロジェクト

放課後に「誰かのために」を、学びに変える。NIJIN放課後プロジェクトスクールは、仲間や大人、社会とつながりながら、自分のプロジェクトに挑戦できる小中学生のためのオンライン探究スクールです。

今回ご紹介するのは、令和8年熊本地震の募金に挑戦した子どもたちのプロジェクト。ひとりの小学生の挑戦が、友だちの心を動かし、また次の挑戦へとつながっていきました。

友だちの発表をきっかけに、小学4年生のくるるんが熊本募金プロジェクトを立ち上げました!

目次

くるるんプロフィール

くるるん

  • 小学4年生
  • NIJIN放課後プロジェクトスクール生
  • もともと募金に興味があり、「自分も誰かのために動いてみたい」と思っていた
  • 熊本の先生へのインタビューから、募金プロジェクトを立ち上げ

はじまりは、友だちの熊本募金

NIJIN放課後プロジェクトスクールでは、月に2回、子どもたちが自分のプロジェクトを発表する「プロジェクト発表会」を開いています。

まず、8月の発表会で小学3年生のウルトラあっきーが発表したのは、熊本地震の募金に挑戦した話でした。そして、リアルのイベント「田んぼの学校」で、スタッフのひとねえと一緒に募金を呼びかけ、1万5,352円を集めました。集まった熊本への募金は、地震で被害を受けたNIJINアカデミー熊本八代校に届けられました。

ウルトラあっきーの発表を聞いて、どう思いましたか?

「僕もちょっと熊本を心配していて、何かできるかなと思っていたんですけど、それを行動に移せるウルトラあっきーさんはすごいと思いました。」くるるん
「ウルトラあっきーに憧れて、もともと協力したかったのもあり、自分も熊本地震に協力しようと思いました。」くるるん

心配はしていた。しかし、動けていなかった。友だちの挑戦が、くるるんの背中を押しました。

八代校のミズ先生に、インタビュー

そこで、くるるんがまず取り組んだのは、熊本の「いま」を知ること。熊本八代校の教室長・ミズ先生に、メタバース校舎からオンラインでインタビューしました。

オンラインで熊本の先生にインタビューしている様子
メタバース校舎からインタビュー
  • 被害はどれぐらい出ているんですか?
  • 今も避難生活なんですか?
  • 何町から何町まで被害が出ているんですか?

すると、ミズ先生からは壊れた神社やブルーシートをかけた建物、土砂で崩れてしまった観光地の写真や動画を見せてもらいました。

地震でくずれた神社の建物ブルーシートがかけられた、つぶれた家たおれた狛犬
地震のあとの熊本(写真提供:ミズ先生)

話を聞いて、どう感じましたか?

「自分の想像では、もう落ち着いて、地震もほとんどおさまっていると思ったら、かなり災害にあっている驚きと、まだ修復できている場所が少なく、避難生活を送っている方々がいる、とてつもない悲しみとショックがあり、「早く助けないと」という焦りの気持ちがあります。」くるるん

「本当に心配してくれる人がいるのが、嬉しかった」

その後、9月の発表会でくるるんはこのプロジェクトを発表しました。ゲストとして、ミズ先生も参加してくださいました。

9月のプロジェクト発表会で発表するくるるん

また、ミズ先生は写真に映っていた神社の今を教えてくれました。大切な建物なので、ショベルカーで片付けるのではなく、使える部品を残すために屋根の板を1枚1枚はがしている。元に戻るまで何年かかるか、まだ分からない。

さらに、こんな話をしてくださいました。インタビューのとき、くるるんは「ミズ先生は大丈夫だったんですか?」と聞いてくれた。被災地の状況を聞きに来る人はたくさんいるけれど、本当に心配して話を聞いてくれる人がいることが、すごく嬉しかった、と。

実際に、ウルトラあっきーの熊本への募金もきちんと届き、八代校のみんなで使い道を考えて決めたそうです。その報告も、これから届けてくださる予定です。

スマホから、誰でも熊本に募金できるページへ

次に、くるるんが考えたのは、離れた場所にいても誰でも協力できる仕組みです。その思いを聞いた、同じプロジェクトスクール生で小学3年生のたかさんが「ウェブサイトを作るよ」と名乗り出てくれました。得意なホームページづくりで土台を作り、それをもとにプロジェクトスクールのページとして公開しました。

たとえば、ページでは熊本県の最新の被害状況とあわせて、Yahoo!ネット募金(PayPay・カード)や熊本県への寄附など、公式の募金窓口を案内しています。つまり、お金は子どもが預かるのではなく、信頼できる窓口から直接被災した方へ届く形にしました。Yahoo!ネット募金の受付は10月31日18時までです。

「最初は「どこまでできるか分からないけど、やってみよう」という気持ちでした。それがくるるんに、たかさんにまで広がって、八代だけだったものが全国に広がったのが本当に嬉しいです。」ウルトラあっきーと一緒に募金したスタッフ・ひとねえ

「何に、心が残った?」

最後に、タツローさんがくるるんに問いかけました。たしかに地震は、そのときは注目されても、1〜2週間たつと誰も覚えていない。しかし、その後もずっと大変な状況は続いている。それは現地の人に直接聞かないと分からない。くるるんが集めたのは、まさにその「一次情報」だった。

今回の調査で、特にどこに心が動いた?

「瓦礫とか、建物の方に引きつけられた感じ。」くるるん

そこでタツローさんは、震災には避難所の暮らしを良くする人、瓦礫の撤去にロボットを使おうとする人、地震のメカニズムを研究する人など、さまざまな関わり方があると紹介しました。

「良いプロジェクトだったね」で終わらせず、心が残った瓦礫について、もう一歩調べてみる。そうすると、次にやりたいことが見つかるはずです。

「何に、心が残った?」タツローさんとの対話

熊本募金の挑戦が、次の挑戦を生む

このように、ウルトラあっきーが挑戦し、くるるんがそれを受け止めて自分も挑戦する。その思いに、たかさんが得意なことで応える。そして発表の場で、大人との対話から次の問いが生まれる。

だからこそ、プロジェクトスクールの発表会は「発表して終わり」の場ではありません。仲間の挑戦が次の誰かの挑戦につながり、一人ひとりの「なぜ」が深まっていく場です。

くるるんの「自分も誰かのために」が、熊本に届きますように。

ぜひ、ご家族で募金にご協力ください。

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