地元の「好き」を、社会の課題に。
小学5年生がつくった「沖縄これからの観光」
放課後に「やってみたい」を、学びに変える。NIJIN放課後プロジェクトスクールは、仲間や大人、社会とつながりながら、自分のプロジェクトに挑戦できる小中学生のためのオンライン探究スクールです。
今回ご紹介するのは、沖縄に住むおとさんのプロジェクト。大好きな地元・沖縄の観光で起きている「オーバーツーリズム」に目をつけ、観光企業へのプレゼンを経て、自分で観光サイトを公開するところまでたどり着きました。
小学5年生のおとさんが、沖縄のまだ知られていない観光地を発信するサイトを公開しました!
おとさんプロフィール
おとさん
- 小学5年生(沖縄県在住)
- NIJIN放課後プロジェクトスクール生
- 好きなことは読書(ミステリー系)
- 沖縄観光課題解決プロジェクトを立ち上げ、観光サイトを公開
はじまりは、地元への「気づき」
観光客でにぎわう沖縄。しかし、おとさんはある問題に気づきました。人気の観光地に人が集まりすぎて、地元の人が困ってしまう「オーバーツーリズム」です。
そこで調べてみると、沖縄の観光客は「夏」と「有名な場所」に集中していました。だからこそ、まだ知られていない場所や、夏以外の季節の魅力を発信すれば、観光客を分散できるはず。おとさんのプロジェクトは、この仮説から始まりました。
どうしてこのプロジェクトを始めたの?
小学生が、沖縄の観光企業にプレゼン
そして、考えたアイデアを、おとさんは自分の中だけで終わらせませんでした。まず自分でプレゼン資料を作り、沖縄の観光企業にメールを送ってミーティングを設定。さらに、オンラインで企業の大人たちを相手にプレゼンをやり切りました。


先生が段取りするのではなく、メールを送るところから自分で。つまり、決められた枠を超えて動くことが、プロジェクトスクールの学びです。
「知る。めぐる。考える。」沖縄観光サイトを公開
次に、企業へのプレゼンのあとでおとさんが取り組んだのが、沖縄の観光を伝えるサイトづくりです。そして、何度も作り直しながら完成させたのが「沖縄これからの観光」。サイトは3つのパートでできています。観光客の数については、沖縄県の入域観光客統計で、毎月公表されています。
- 知る:交通、自然環境、離島、住民の暮らし、外国人観光客への対応。オーバーツーリズムの5つの課題
- めぐる:まだ知られていない沖縄の観光地10か所を、大人向け・子供向けの★で紹介
- 考える:観光客を減らすのではなく、「守りながら、楽しむ」これからの観光



また、大人と子供にそれぞれ「行ってみたい場所」を聞いた人気ランキングも載せています。ただし、大人と子供では選ぶ場所がちがいます。その中で、どちらにもランクインしたのが「果報バンタ」でした。
特にがんばったところは?
発表会で、仲間の心も動かした
9月のプロジェクト発表会で、おとさんはこのサイトを発表しました。すると、発表のあと仲間からはこんな感想が届きました。
さらに、サイトの下の方まで読み込んで、大人向け・子供向けの整理に感心してくれた仲間もいました。このように、ひとりの発表が仲間の「やってみたい」につながっていきます。
「思い」が、形になった
発表を聞いたタツローさんは、数か月前のおとさんを振り返りました。たとえば、最初は「やりたい」という思いだけだった。しかし、仲間に刺激を受けながら、サイトとして見せられるところまで来た。まずは自分をほめてほしい、と。
さらに、次に向けたフィードバックもありました。
- サービスにはタイトルとロゴがほしい。仲間や先生、家族と相談しながら考えてみよう
- 「小学生が沖縄のオーバーツーリズムに取り組んでいる」こと自体が面白い。それを前面に出そう
- ガイドの会社と組むなど、いろいろな人と話して、実際に誰かを案内してみよう
実際に、おとさんの次の目標は、企業と一緒にイベントを企画すること。サイトづくりは、まだ始まりです。
自分らしく、を形にする
まず、地元が好きだから地元の課題に気づけた。また、読書が好きで調べることが好きだから、10か所の観光地を一つひとつ調べ上げられた。つまり、おとさんのプロジェクトは、おとさんらしさがそのまま形になったものです。
一方で、プロジェクトスクールでは、テーマを決めるのは子ども自身です。そして、何か月も同じテーマを追い続けるなかで、「好き」が社会とつながり、誰かの役に立つ形になっていきます。
おとさんが案内する沖縄を、のぞいてみませんか?
まだ知られていない沖縄の魅力が見つかります。
