オンラインの習い事は「送迎なし・全国とつながれる・多様な学びに出会える」のが大きな魅力。一方で画面時間や友達との関わり方には注意も必要です。この記事では共働き家庭の視点で、メリット・デメリットを正直に整理し、後悔しない選び方まで具体的にお伝えします。「うちの子に合うのかな」という迷いを、選ぶ基準に変えていきましょう。
オンライン習い事が小学生に広がっている背景
ここ数年で、小学生のオンライン習い事は一気に身近になりました。理由のひとつは、学校でのICT活用が当たり前になったこと。文部科学省のGIGAスクール構想では、1人1台端末と高速通信ネットワークを整備し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現することが掲げられています。子どもたちは学校でタブレットを使いこなし、画面越しに学ぶことへの抵抗が小さくなっているのです。
もうひとつは、共働き家庭の増加です。放課後の送迎が負担で「習わせたいけれど時間がない」というご家庭にとって、自宅から参加できるオンラインは現実的な選択肢。さらにコロナ禍を経て、オンラインでも人とつながり、学べるという実感が社会全体に広がりました。習い事の選択肢が「近所にあるかどうか」から「全国どことでもつながれる」へと変わってきているのです。

オンライン習い事のメリット(送迎なし・全国とつながる・多様な学び)
まずは良い面から、正直に整理します。オンラインならではの価値は大きく3つあります。
送迎の負担がない
自宅のリビングから参加できるので、保護者の送り迎えが不要。仕事で帰宅が遅くなる日でも、子どもだけで安全に始められます。移動時間がゼロになる分、家庭のゆとりも生まれます。
全国の仲間・先生とつながる
住んでいる地域に関係なく、同じ興味を持つ子や専門的な先生と出会えます。近所では見つからなかった学びや、気の合う友達との関係が、画面の向こうに広がります。
多様な学びに出会える
プログラミング、探究、英会話、アートなど、対面では通いにくいジャンルも選べます。「やってみたい」に合わせて、子ども主体で学びを選べるのが強みです。
特に共働き家庭にとって、送迎からの解放は想像以上に大きな効果があります。「習い事のために早退する」「きょうだいの送迎が重なって回らない」といった悩みが減り、子ども自身も自分のペースで通いやすくなります。
図:オンライン習い事のメリット・デメリット対比
| 比較の軸 | メリット(良い面) | 注意したい面 |
|---|---|---|
| 送迎・時間 | 送迎不要・移動ゼロで続けやすい | 家庭の見守り・声かけが必要な場面も |
| つながり | 全国の仲間・先生と出会える | 画面越しだと関係づくりに工夫がいる |
| 学びの幅 | 専門的・多様なジャンルを選べる | 受け身だと定着しにくいことがある |
| 心身への影響 | 自宅で安心して取り組める | 画面時間・姿勢・生活リズムへの配慮 |
デメリットと注意点(画面時間・集中・友達との関わり方)
信頼できる選択のために、気になる面もきちんとお伝えします。オンライン習い事で保護者が気にしておきたいのは、主に「画面時間」「集中の続きにくさ」「友達との関わり方」の3つです。
まず画面時間。学校でも家庭でもデジタル機器に触れる時間が増える中、心身への影響は多くの保護者が気にするところです。日本小児科医会は、子どものメディア利用について生活リズムを整えることや、外遊び・リアルの体験を大切にするよう呼びかけています。
なお、WHO(世界保健機関)は乳幼児について、2歳未満のスクリーンタイムは推奨されず、2〜4歳は1日1時間未満が望ましいとしています。これは未就学児向けの目安ですが、「座って画面を見続ける時間はできるだけ短く」という考え方は、小学生の習い事を組み立てるうえでも参考になります。
次に集中の続きにくさ。自宅は誘惑が多く、受け身の動画視聴型だと「見ているだけ」になりがちです。そして友達との関わり方。画面越しでは、対面のような何気ないおしゃべりや一緒に手を動かす体験が生まれにくく、工夫のない講義形式だと孤独を感じることもあります。
デメリットをカバーする選び方のコツ
これらの注意点は、選び方しだいで大きく減らせます。ポイントは「一方通行にしない」こと。子どもが発言したり手を動かしたりする双方向のプログラムを選べば、集中も続きやすく、画面を見続けるだけの時間になりません。
友達との関わりについては、同じ関心を持つ子が集まり、継続的に顔を合わせられる場かどうかがカギ。単発の授業より、プロジェクトを一緒に進めるような場のほうが、自然な人間関係が育ちやすくなります。
向いている子・家庭のタイプ
オンライン習い事は万能ではありませんが、次のようなお子さん・ご家庭とは相性が良い傾向があります。
- 「これが好き・やってみたい」という興味がはっきりしている、または見つけたい子
- 近所には通いたい教室がなく、専門的な学びや仲間を探している子
- 人前で話すのは少し苦手でも、少人数や画面越しなら安心できる子
- 共働きで送迎が難しく、放課後に子どもの安全な居場所を探している家庭
- きょうだいが多く、それぞれの習い事の送迎で家庭が回りにくい家庭
逆に、体を大きく動かす運動系や、道具を使った対面ならではの体験を最優先したい場合は、対面との組み合わせを検討しても良いでしょう。大切なのは「対面かオンラインか」の二択ではなく、お子さんの興味と家庭の状況に合う形を選ぶことです。

後悔しないオンライン習い事の選び方チェックリスト
最後に、申し込み前に確認したいポイントをチェックリストにまとめました。図解として活用してください。
図:後悔しないオンライン習い事 選び方チェックリスト
- 双方向か:子どもが話す・作る・参加する時間があり、見るだけになっていないか
- つながりがあるか:同じ興味の仲間と継続的に関われ、居場所になるか
- 安全・見守り:子どもだけでも安心して参加できる運営・サポート体制か
- 画面時間の配慮:休憩やリアルの活動と組み合わせ、生活リズムを崩さないか
- 子ども主体か:与えられた課題をこなすだけでなく「やってみたい」を尊重するか
- 無理なく続くか:曜日・時間・費用が家庭のペースに合い、続けやすいか
- 体験できるか:申し込み前に雰囲気を確かめられ、子どもの反応を見られるか
特に見ておきたいのは「双方向か」「つながりがあるか」「子ども主体か」の3点です。この3つがそろう場は、画面時間のデメリットを抑えつつ、探究心や友達とのつながりといったオンラインの良さを引き出しやすくなります。判断に迷うときは、保護者ガイドもあわせて参考にすると、家庭の状況に合わせた選び方が整理しやすくなります。
- オンラインの習い事は何歳から始められますか?
- サービスによりますが、小学校低学年から参加できるものが多くあります。文字入力や操作が不安な年齢では、保護者が最初だけ隣で見守れる形や、双方向で先生がサポートしてくれる場を選ぶと安心です。
- 画面時間が増えるのが心配です。
- 「見るだけ」の受け身型を避け、子どもが話す・作る双方向のプログラムを選ぶと、同じ時間でも中身が変わります。日本小児科医会も外遊びや生活リズムを大切にと呼びかけているので、休憩や外での活動と組み合わせて設計しましょう。
- オンラインだと友達ができないのでは?
- 講義を聞くだけの形式では関係が生まれにくいですが、同じ興味の仲間と継続的にプロジェクトを進めるような場なら、画面越しでも自然な人間関係が育ちます。継続して顔を合わせられるかを確認しましょう。
- 対面の習い事とどちらが良いですか?
- どちらが上ということはなく、お子さんの興味と家庭の状況しだいです。送迎負担や近所の選択肢、専門性、続けやすさを軸に比べ、必要なら両方を組み合わせるのもおすすめです。
オンラインの習い事は、送迎の負担を減らしながら、子どもの「好き」を全国の仲間とともに深められる選択肢です。画面時間などの注意点は、双方向で子ども主体、つながりのある場を選ぶことで十分にカバーできます。くわしい選び方は保護者ガイドも参考にしてください。
「ひとりの放課後」を「友達とつながる放課後」へ
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、送迎なし・オンラインで、子どもが友達と関わりながら「好き」に夢中になれる放課後の居場所です。どんな場所か、まずはのぞいてみませんか。
体験・説明会に申し込む ▶まとめ
オンライン習い事のメリットは「送迎なし・全国とつながる・多様な学び」、注意点は「画面時間・集中・友達との関わり方」。どちらも正しく理解すれば、恐れる必要はありません。双方向で子ども主体、そして仲間とのつながりがある場を選べば、デメリットを抑えながら探究心と人とのつながりを育てられます。お子さんの「やってみたい」を大切に、家庭のペースで続けられる一歩を選んでいきましょう。

