1個10円、20円という身近な金額が、計算してみると数千円単位のリアルな経営の数字に変わっていく——。「駄菓子屋オーナーになろう!」に密着するレポート、第2回のテーマは「仕入れ値(原価)」「販売価格(売値)」「利益」の関係です。
NIJIN放課後プロジェクトスクール/NIJINアカデミー 武蔵新城校で開催された本イベント。前回の1日目は、実際の駄菓子屋「しんじょのねどこ」を見学し、「自分がお店を開くならどんなお店にしたいか」を模造紙と付箋を使ってアイデア出ししました。什器やレジといった、お店を準備するのに必要なものと費用まで、初日からすでに考え始めていた子どもたち。2日目は、いよいよお金の話の核心に入っていきます。
11/6(金)夜、小中学生の保護者向けオンライン説明会を開きます
放課後に、社会とつながる。全国の仲間や、第一線で働く社会人・プロとの出会いが、子どもの世界を広げます。
NIJIN放課後プロジェクトスクールを見る ▶2日目:仕入れ値・売値・利益ってどういう関係?
2日目のテーマは、「仕入れ値(原価)」「販売価格(売値)」「利益」の関係について。ここからが、駄菓子ならではの面白さが本領発揮する回でした。
駄菓子は1個10円、20円の世界。まずは、実際に扱う駄菓子の仕入れ値を、商品ごとに丁寧にリストアップしていきます。「1個8円」「1個12円」――子どもにとってもイメージしやすい、お小遣いで手が届く金額です。ここまでは、まだ「身近な話」の延長線上にあります。
予想する→答え合わせする→自分ならどうする?
面白かったのは、そこから先の進め方です。まずは「この仕入れ値なら、いくらで売れそうか」を自分たちで予想し、そのあとで実際のお店の売値と見比べる、という順番で考えていきました。「8円で仕入れたものは10円くらいかな」「12円のものは15円かな」と予想を立て、実物の値付けと照らし合わせることで、値付けの感覚をつかんでいきます。
そのうえで「自分だったらいくらで売るか」を、参加した子どもたちは「しいれ」「うりね」「どれだけうる?」という3つの列を作った表を自作し、パターンごとに検討を始めました。
- 仕入れ5円 → 売値15円
- 仕入れ10円 → 売値20円
- 仕入れ10円×30個=利益率61%
- 仕入れ10円×(5割)=利益率40%
利益率(%)まで、自分たちで算出していたのです。単に「高く売ればもうかる」ではなく、「何個売れたら」「何割の利益が出るか」という視点まで踏み込んでいました。
家賃・電気代を足すと、話は一気にスケールアップ
さらに、1個数十円だった話が一気にスケールアップします。
2日目のホワイトボード計算
仕入れ→売値→利益
例:仕入れ300円のものを450円で/仕入れ60円のものを150円で
固定費を加味
電気代・家賃といった固定費も計算に組み込む
人件費も試算
「1000円×5時間」「30日」など、人を雇ったらいくら払うかのシミュレーション
合計を算出
合計820円、3280円といった具体的な数字に
電卓を叩きながら、思わずそんな声が漏れる場面も。「じゃあ、自分たちのお給料はいくら残るんだろう?」というところまで、数字を追いながら考えていく姿が印象的でした。
1個10円、20円という「身近な金額」から出発したはずが、固定費を含めて1ヶ月分を計算すると、数千円単位のリアルな経営の数字に変わっていく。この積み上げのプロセスこそ、駄菓子という題材だからこそ子どもたちが自分の手で体感できた学びだったのではないでしょうか。
小さな数字の積み重ねが、大きな学びになる
1個8円、10円という小さな数字を比べてみる。その一つひとつの積み重ねが、固定費まで含めたリアルな経営の数字へとつながっていきました。むずかしい計算式を覚えるのではなく、身近な数字から少しずつ広げていく——そんな学び方が、この2日目のテーマでした。
▶ 1日目|どんなお店にしたい?をゼロから考える
まずはどんな学びか、のぞいてみよう
「好き」を入り口に、子どもが夢中になれる放課後を。NIJIN放課後プロジェクトスクールのオンライン探究を、まずはのぞいてみませんか。
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