【川崎】ミニチュア作家体験レポート|作家さんのお仕事大公開!

まずは、作ってみる。思っていたよりも手順が多くて、四苦八苦しながらも完成させたときの「できた!」といううれしさ——。そんな体験の先に用意されていたのは、「このミニチュア、いくらで売る?」という、ものづくりとお金の関係を考える時間でした。手のひらサイズのハンバーガーとあんぱんづくりに挑戦した「ミニチュア作家のお仕事体験」に密着しました。

放課後に、社会とつながる。全国の仲間や、第一線で働く社会人・プロとの出会いが、子どもの世界を広げます。

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目次

まずは作ってみる。あんぱんもハンバーガーも、まず作るのは「同じ」パンでした

2026年8月21日(金)、NIJINアカデミー武蔵新城校/NIJIN放課後プロジェクトスクール武蔵新城校で開催された「ミニチュア作家のお仕事体験」。小学生・中学生を対象に、ミニチュア作家・くみのいろさんを講師に迎え、ハンバーガーとあんぱんのミニチュアづくりに挑戦しました。

あんぱんもハンバーガーも同じパンの仲間。もちろんあんぱんの生地もハンバーガーのバンズの生地も元は粉をこねたもの。本物のパンを作るように、ちょっとクリーム色がかった丸いパン作りから始まりました。

「あんぱんとハンバーガー作るんじゃないの?」
そんな素朴な疑問からスタートしました。

「どっちもパンでしょ?」
「あぁそうか!!」

11月6日(金)20:00–21:00 / オンライン(Zoom)

11/6(金)夜、小中学生の保護者向けオンライン説明会を開きます

小中学生の保護者向け NIJIN放課後プロジェクトスクール オンライン説明会 11月6日(金)20:00〜21:00 参加無料・オンライン(Zoom)

NIJIN放課後プロジェクトスクールのオンライン説明会です。子どもたちが放課後にどんな時間を過ごしているのか、1週間の流れ、費用、入会までの進み方を、実際の様子をお見せしながらご説明します。

🎁 対象は小中学生の保護者の方。参加無料で、顔出し・声出しなしでご参加いただけます。質疑応答の時間もあります。

参加無料/オンライン(Zoom)/対象:小中学生の保護者

少しずつ色を重ねていく、そのひと手間に驚く

丸めた2つのパンから先は、色をのせる工程へ。薄い色から少しずつ、濃い茶色まで重ねていきます。一度に塗ってしまうのではなく、少しずつ濃くしていく——「こんなに何度もやるんだ!」という驚きと、少しずつ「パン」の色になっていく様子に、すぐにワクワクし始めました。

テーブルを囲んでミニチュア制作に取り組む子どもたちの様子
みんなで一つのテーブルを囲みながら、それぞれの作業に集中

色塗りだけでも、みんな丁寧にじっくりと時間をかけて取り組んでいました。周りと比べることなく、それぞれが思い思いのパンの色に仕上げていきます。

自分が納得いく色まで進んだら、2つのパンのうち1つをあんぱんに。黒ゴマのパーツをパラパラとのせ、木工用ボンドで貼り付けていきます。

あんぱんにしなかったもう1つのパンは、もちろんハンバーガーになるパン。あんぱんを仕上げている間に、講師がもう1つのパンを切り分け、ハンバーガーのバンズに変えていきます。

同じだったパンが、それぞれの食べ物に変わっていく

不思議なもので、さっきまでほぼ同じただの「パン」だったものが、1つは黒ゴマであんぱんに、もう1つは切ったことでハンバーガーのバンズに。もう、元が同じだったイメージはなくなっていました。

今回は時間の関係もあり、レタスとパティは講師があらかじめ用意。完成済みのレタスとパティが配られると、「すごい!」という声が上がりました。

ここからいよいよ組み立て……ではなく、まだ必要なパーツがありました。「チーズ」です。

実は、最初にパンを作ったとき、2つのパン以外に少し小さめの粘土の生地を残していました。これを薄くのばして四角に切り分けると……チーズが誕生!!

できたチーズをパティの上にのせる。色塗りの工程もそれぞれ個性が光りましたが、この「チーズを作ってパティの上にのせる」という作業だけでも、それぞれの個性がありました。とても薄いチーズを作る子もいれば、少し厚めに、すごく黄色いチーズに、とろけた感じに——などなど、思い思いに仕上げていきました。

今度こそハンバーガーの仕上げか!……と思ったら、チーズを切り分けた粘土がまだ残っていました。実は、これがポテトになります。

チーズのときと同じく薄く伸ばしたら、カッターで切り分け。あっという間にポテトっぽいものに変わります。そのままだとただの棒ですが、さらにそこに揚げた様子の色をのせていくと、ポテトに仕上がっていきました。

ポテトに揚げた様子の色を塗る子ども
集中してポテトに色をのせていく
完成直後のポテトのミニチュア
色をのせ終えたばかりのポテトと、横にはチーズののったパティが

そして、ようやくハンバーガーの完成へ。チーズがのったパティとレタスをバンズではさみ、ボンドで固定します。

あんぱん、ポテト、ハンバーガーが完成したら、最後の仕上げへ。実は、自分で作った作品のほかに、講師からのプレゼントがありました。クリームソーダとフォーク、スプーン、それにレイアウト用のディッシュプレートです。

ディッシュプレートの上に、それぞれ「これだ!」と思うレイアウトで並べていきます。

あとはディッシュプレートの上にボンドで固定すれば、ほんとうの完成です。ここでのボンド固定は講師にお任せし、イベントはふじしーへとバトンタッチ。ものづくりの裏側と、お金についてのミニ講座が始まります。

作家さんのお仕事を知ろう——ものづくりの裏側を公開

ここまで楽しみながらも、いろいろな作業をこなしてきた子どもたち。うまくいったところもあれば、「もっとこうしたかった」という思いもあったかもしれません。そんな中、実際にミニチュア作家さんがふだんどのように作品を作っているのかを、ふじしーが講師に質問しながら進めていきました。

まずは「作家さんのお仕事を知ろう」ということで、作品ができるまでの準備について。

  • 本物をよく見る
  • 作り方や手順を考える
  • 材料や道具を準備する
  • 試しに作ってみる
  • うまく行かないところを直す
  • 商品にする作品を作る

自分たちが体験した「作る」という工程の裏には、これだけの準備がありました。材料を準備するだけでも、実際にお店に見に行ったり、通販サイトで探したり、すぐ手元に材料が手に入るわけではありません。試作についても、1度でうまくいくことはほとんどなく、2度3度、難しいものであれば何度も何度も試作を繰り返します。

そしてようやく、商品となるものが完成します。

子どもたちからの「毎月どのくらいの作品を作っていますか?」という質問に、講師からは「最近あんまり作れていない」との答えも。

「ちょっと空いた時間に作るってわけにもいかない」「スキマ時間でゴマとか小さなパーツをテレビ見ながら作ってることはある」など、リアルな制作のお話も聞けました。

予想クイズで大ハズレ、ものづくりのリアルな数字

続いて「作品作りにかかる時間やお金」の話へ。今日のハンバーガーとあんぱん、それぞれどのくらいの材料費がかかっているか、まずは子どもたちに予想してもらいました。

結果は、ほとんどの子どもたちが大ハズレ。実際の材料費は、子どもたちの予想よりずっと安かったのです。子どもたちの予想は、実際の材料費の3倍や5倍などでした。

次は、準備や試作にかかる時間。こちらも、まずは子どもたちの予想からスタートです。

そしてまたまた大ハズレ。材料費のときと同じく、実際の時間は子どもたちの予想よりもかなり少なかったのです。子どもたちの予想には48時間というものもあれば、1週間という予想も。実際には、慣れや材料を探すコツ、制作のコツなどもわかってくるので、数時間という話でした。

そして最後は、次こそは正解したい制作時間。今回子どもたちが作ったものと同じ、あんぱんとハンバーガーが、講師の手にかかるとそれぞれどのくらいの時間で完成するのか。ここは実際に自分たちも作ったばかりなので、何とか当てたいところです。

結果は……これもハズレはしましたが、正解に近い子たちもちらほら。自分で手を動かした分、なんとなく予想がしやすかったのかもしれません。それでも、やっぱり講師の制作時間は予想よりは少ない、という結果でした。

材料費や制作にかかる時間まで、講師のリアルな話が聞けたところで、いよいよ「自分ならいくらで売るか」を考えてみます。

進行役のふじしーから、「今、1時間のアルバイトでどのくらいお金がもらえるか知ってる?」という質問が。子どもたちからは「1300円くらい」という解答が。これはよく知ってましたね、大人も驚きました。

これまでの話と、この1300円という数字を参考にしながら、子どもたちはあんぱんとハンバーガーのミニチュアを、それぞれいくらで売るかを考えていきました。

材料費より安くなっちゃいけない、高すぎると売れないかもしれない、安すぎても手元にお金が残らない……いろいろなことを考えながら、それぞれにあんぱんとハンバーガーのミニチュアの販売価格を決めていきます。

子どもたちの値付けは、概ね600〜700円程度。ちなみに、今回の講師である「くみのいろ」さんの作品は、しんじょのねどこ(NIJINアカデミー武蔵新城校/NIJIN放課後プロジェクトスクール武蔵新城校)のガチャで販売していて、価格は400円。ほとんどの子たちが、それよりも高い価格にしていました。

自分が作ったものをいくらで売るかというのは、とても難しく、奥が深いところ。今回は自分が作ったことで、材料費や作家さんの作業そのものも経験し、600〜700円というところに落ち着いたようです。

講師も「いくらで売るかが一番難しい」「高すぎると買ってもらえないかもしれない」など、いつも悩んでいるという話をしていました。

この話のところで印象的だったのは、見学していた保護者の方の一言。「私なら3000円は出せる」。

子どもたちの様子や制作過程、子どもたちと同じように講師の話を聞く中で、そのくらいの価値があると思っていただいたようです。講師も「それはうれしい!」ととても喜んでいました。

完成した作品は、お持ち帰り

実は、ふじしーがミニ講座をしている間、講師は子どもたちの作品をボンドで固定するだけでなく、こっそりニスを塗ってグレードアップさせてくれていました。

ミニ講座が終わり、ニスが乾いたころを見計らって、ふじしーが完成品のもとへ子どもたちを誘導。並んだ作品を見た瞬間、「わー」という歓声が上がり、そのまま写真撮影会が始まりました。

完成したミニチュア作品とぬいぐるみを並べたスケール比較
森のあの子たちと並べて、大きさ比較

完成したミニチュアはもちろん持ち帰り。中には、ハンバーガーが食べたくなって、帰りにハンバーガーショップへ立ち寄った子も。自分が作ったミニチュアを見ながらの、リアルハンバーガー。これまで食べたハンバーガーとはまた違った味わいになったことでしょう。

今日分かったこと・気づいたこと

どんな商品でも、人の想いがあり、考える時間や準備の時間が必ずあります。材料費はもちろん、制作時間に対して、機械の投入や人件費なども関わってきます。

モノが自分の手元に届くまでにどのようなことが起こっているのか。これを知ってもらうことで、モノの価値に対する見方は変わります。

今回参加した子たちが、これから目にするさまざまなモノに対して、少しでもその背景や関わる人を想像するきっかけになってくれればいいなと思います。

まずはどんな学びか、のぞいてみよう

「好き」を入り口に、子どもが夢中になれる放課後を。NIJIN放課後プロジェクトスクールのオンライン探究を、まずはのぞいてみませんか。

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