共働き家庭の小学生の放課後の預け先は、大きく分けて「学童(放課後児童クラブ)」「民間学童」「放課後子ども教室」「習い事」「ファミサポ・送迎」「家庭での留守番」「オンラインの居場所」の7つ。正解はひとつではなく、お子さんの年齢・性格と、ご家庭の働き方に合う組み合わせを選ぶことが安心への近道です。このページでは全体像から我が家に合う選び方までを一気に整理し、それぞれの詳しい記事へ案内します。
共働きの放課後、預け先の全体像
「学校が終わってから親が帰るまで、子どもをどこで、誰と、どう過ごさせよう」。共働き家庭にとって、この放課後の時間割は毎年のように悩みの種になります。入学前は保育園がまるごと預かってくれていたのに、小学校に上がると下校時刻は驚くほど早く、長期休みには丸一日の居場所が必要になる——いわゆる「小1の壁」です。
まず知っておきたいのは、悩んでいるのはあなただけではない、ということ。こども家庭庁の調査では、放課後児童クラブ(学童)の登録児童数は年々増え続け、令和7年(2025年)5月時点で約157万人と過去最多を更新しています。それでも利用できない待機児童は全国で1万6千人あまり。多くの家庭が「放課後をどうするか」に頭を悩ませているのが実情です。
放課後の預け先には、実はたくさんの選択肢があります。ひとつに絞る必要はなく、「週3日は学童、週2日は習い事」「低学年は学童、高学年は留守番+オンラインの居場所」というように、曜日や成長に合わせて組み合わせるのが現実的です。まずは全体像を眺めて、我が家の候補を絞っていきましょう。保護者向けの考え方は共働き家庭の放課後 保護者ガイドにもまとめています。

放課後の預け先の選択肢を一覧で比較
代表的な7つの選択肢を、特徴と「向いている家庭」で並べてみます。それぞれに得意・不得意があり、費用や預かり時間、子どもの過ごし方が大きく違います。まずはこの表で全体像をつかんでください。
図1:放課後の預け先 選択肢の比較一覧
| 選択肢 | 特徴 | 向いている家庭 | 詳しくは |
|---|---|---|---|
| 学童(放課後児童クラブ) | 公的な放課後の居場所。安価で長期休みも対応。生活の場が中心。 | 費用を抑えたい/低学年で毎日預けたい | 学童のメリット・デメリット |
| 民間学童 | 習い事や英語・宿題サポート付き。延長・送迎など柔軟だが費用は高め。 | 帰りが遅い/習い事も任せたい | 民間と公立の違い |
| 放課後子ども教室 | 学校施設で遊び・学びを提供。就労要件なしだが預かり時間は短め。 | 短時間だけ・遊び場として使いたい | 学童との違い |
| 習い事 | 興味を伸ばせる。送迎や曜日の調整が必要。単体では毎日は埋まりにくい。 | 「好き」を伸ばしたい/週数回の予定を作りたい | 学童か習い事か |
| ファミサポ・送迎 | 地域の会員が送迎や短時間の預かりを担う。人手の課題を補える。 | 送迎が回らない/スポットで助けが欲しい | 送迎なしの習い事 |
| 家庭での留守番 | 費用はかからないが、安全とさみしさへの配慮が必要。年齢を見極めて。 | 高学年/短時間なら任せられる | 留守番は何歳から |
| オンラインの居場所 | 自宅から友達とつながれる。送迎不要で「ひとりの放課後」を防げる。 | 送迎が難しい/家でも友達と関わってほしい | 放課後の居場所づくり |
学童(放課後児童クラブ)
共働き家庭の放課後といえば、まず候補に挙がるのが学童です。保護者が就労等で昼間家にいない小学生を対象に、放課後や長期休みに遊びと生活の場を提供する公的な事業で、費用が比較的安く、長期休みも朝から預かってくれるのが大きな安心材料です。一方で、定員や指導員の数には限りがあり、高学年になると利用しづらくなる面もあります。費用を抑えて毎日の居場所を確保したい低学年のご家庭にまず検討してほしい選択肢です。詳しくは→学童のメリット・デメリット。
民間学童
民間企業やNPOが運営する学童で、英語や宿題サポート、習い事、夜間までの延長、送迎バスなどが付くのが特徴です。公立学童より費用は高くなりますが、「預かり+習い事」をまとめて任せられる安心感があります。帰宅が遅く、送迎や習い事まで一括で任せたいご家庭向き。公立との違いは→民間学童と公立学童の違いで整理しています。
放課後子ども教室
すべての子どもを対象に、学校施設などで遊びや学びの機会を提供する事業です。保護者の就労要件がなく気軽に使える一方、預かり時間が短めで「毎日長時間の居場所」としては学童ほど機能しないことも。国は学童と放課後子ども教室を同じ場所で行う「一体型」を進めています。短時間だけ、あるいは遊び場として活用したいご家庭に向いています。学童との違いは→学童と放課後子ども教室の違いへ。
習い事
スイミングやピアノ、プログラミングなどの習い事は、放課後の時間を埋めるだけでなく「好き」を伸ばせるのが魅力です。ただし単体では毎日は埋まらず、送迎や曜日調整が必要になりがち。子どもの興味を大切にしたい/学童と組み合わせて予定を作りたいご家庭向きです。学童とどちらを優先するか迷ったら→学童か習い事か、いくつ通わせるか迷ったら→習い事はいくつが目安かを参考に。送迎の負担を減らしたいなら→オンライン習い事という手もあります。
ファミサポ・送迎サービス
ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)は、地域の会員が送迎や短時間の預かりを有償で担う仕組みです。「習い事までの送りだけお願いしたい」といったスポットの困りごとに向きます。送迎の人手が足りない/急な予定を補いたいご家庭に。送迎そのものを減らす工夫は→送迎なしでできる習い事にまとめています。
家庭での留守番
費用がかからず自由度も高い一方、安全面とさみしさへの配慮が欠かせないのが留守番です。学年や性格、留守番の時間の長さを見極めることが大切で、いきなり長時間ではなく短い時間から段階的に慣らしていきます。高学年で、短時間なら任せられそうなご家庭から検討を。何歳からが目安かは→留守番は何歳からで詳しく解説しています。
オンラインの居場所
近年増えているのが、自宅にいながら友達や大人とつながれるオンラインの放課後の居場所です。送迎がいらず、家でひとりになりがちな時間に「誰かと関わる時間」を作れるのが特長。NIJIN放課後プロジェクトスクールのように、オンラインで友達と関わりながら「好き」に夢中になれる場もその一つです。送迎が難しい/家でも子どもを孤立させたくないご家庭に合います。居場所づくりの考え方は→小学生の放課後の居場所づくり、日々の過ごし方は→共働き家庭の放課後の過ごし方へ。
年齢・学年で変わる考え方
同じ「放課後の預け先」でも、低学年・中学年・高学年で最適解は変わります。成長に応じて少しずつ「自分で過ごす力」を育てながら、預け先を切り替えていくイメージを持っておくと計画が立てやすくなります。
図2:年齢・学年別 放課後の考え方の目安
低学年(1〜2年)
「小1の壁」の時期。生活の土台を守るため、学童など毎日の居場所を確保するのが基本。ひとりの留守番はまだ早い場合が多い。
中学年(3〜4年)
「小4の壁」で学童を卒業・利用しづらくなる家庭も。習い事・オンラインの居場所・短時間の留守番を組み合わせ始める時期。
高学年(5〜6年)
留守番できる時間が増える一方、放課後をひとりで持て余しがち。友達とつながれる場や興味を伸ばす活動で「ひとりの時間」を埋める。
低学年でつまずきやすいのが入学直後の「小1の壁」、そして学童を離れる家庭が増える「小4の壁」です。それぞれの乗り越え方は→小1の壁、→小4の壁で具体的に解説しています。学童が何年生まで使えるかは→学童は何年生まで通えるかを確認しておくと安心です。
申し込み・時期のこと
学童は「入りたいときにすぐ入れる」とは限りません。多くの自治体で秋〜冬に翌年度の申し込みが始まり、就労状況などで利用調整が行われます。特に新1年生は入学前の申し込みが必要で、出遅れると希望の学童に入れないことも。まずはお住まいの自治体の申込スケジュールを早めに確認しましょう。時期の目安は→学童の申し込み時期にまとめています。
もし学童に落ちてしまっても、打つ手はあります。民間学童・放課後子ども教室・習い事・ファミサポ・オンラインの居場所を組み合わせれば、放課後の時間は埋められます。落ちたときの動き方は→学童に落ちたらどうするで具体的に紹介しています。
また、待機児童は長期休み前に増える傾向があります。夏休み・冬休みだけ居場所が足りなくなる家庭も多いので、季節の預け先は別途準備を。→夏休みの預け先、→冬休みの預け先もあわせてご覧ください。

留守番と安全の考え方
預け先を組み立てるうえで避けて通れないのが「留守番」です。何歳からできるかに明確な決まりはなく、お子さんの性格や、家の環境、留守番の時間の長さで見極めます。大切なのは、いきなり長時間任せないこと。「30分だけ」「親が近所にいる間だけ」といった短い留守番から始め、少しずつ慣らしていきます。
- 玄関の施錠・来客/電話への対応など「約束」を一緒に決めておく
- 連絡手段(キッズ携帯・見守りGPS)を用意し、いつでもつながれるように
- 短時間から始め、できたことを認めて自信を育てる
留守番を安心して任せられるようになるまでの練習方法は→留守番の練習方法、時間の目安は→留守番は何時間までが目安かで解説。居場所や居場所への行き帰りを見守るなら→見守りGPSの導入も検討しましょう。留守番でひとりの時間が長くなるなら、その時間にオンラインで友達とつながれる居場所を重ねるのも一つの方法です。
送迎の悩みをどう解くか
共働き家庭で最後まで残りがちなのが「送迎が回らない」問題です。習い事に行かせたくても、親が送り迎えできる時間に限りがある——そんなときは、送迎の負担そのものを減らす発想に切り替えます。
送迎なしで通える場を選ぶ
自宅や学校の近く、送迎バス付きの教室を優先する。→送迎なしの習い事
オンラインに切り替える
そもそも移動をなくせば送迎はゼロに。→オンライン習い事やオンラインの居場所を活用。
人の手を借りる
ファミサポや地域の送迎サービス、GPSでの見守りで安全を確保しながら任せる。→見守りGPS
費用の考え方(目安)
費用は自治体や事業者によって幅が大きいため、ここでは考え方の目安だけお伝えします。一般に、公立学童は比較的安価で、おやつ代や保険料を含めても家計への負担は抑えめ。民間学童は習い事や延長・送迎が付くぶん高めになります。習い事は種目や回数で、留守番は基本的に費用がかかりません。
大切なのは金額の高い・安いだけで決めないこと。「毎日の居場所が必要か」「送迎を減らしたいか」「子どもに合う過ごし方か」を軸に、必要なところにお金をかけ、埋められるところは無料の選択肢で組み合わせるのが賢い設計です。なお、各選択肢の正確な料金は自治体・各事業者の公式情報でご確認ください。
我が家に合う預け先の選び方フロー
選択肢が多いと迷ってしまうもの。次のステップで、上から順に「我が家はどうか」を考えると候補が絞れます。
図3:我が家に合う放課後の預け先 選び方フロー
- 毎日の居場所は必要?就労等で毎日長時間の預かりが要るなら、まず学童・民間学童を検討。長期休みの対応も確認。
- 学年は?低学年なら居場所の確保を最優先。高学年なら留守番+習い事・居場所の組み合わせも視野に。
- 送迎は回る?難しいなら送迎なし・オンライン・ファミサポで負担を減らす方向に。
- 子どもの過ごし方は?「好き」を伸ばしたいなら習い事、友達と関わってほしいならオンラインの居場所や一体型の教室を。
- 足りない曜日を埋めるひとつで完結させず、学童+習い事+オンラインなど複数を組み合わせて1週間を設計。
迷ったときは「安全に過ごせるか」「子どもが安心・楽しめるか」「家庭が無理なく続けられるか」の3つで見直すと、我が家の答えが見えてきます。
「ひとりの放課後」を「友達とつながる放課後」へ
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、送迎なし・オンラインで、子どもが友達と関わりながら「好き」に夢中になれる放課後の居場所です。どんな場所か、まずはのぞいてみませんか。
体験・説明会に申し込む ▶よくある質問
- 放課後の預け先は、ひとつに決めないといけませんか?
- いいえ。曜日や成長に合わせて「学童+習い事+オンラインの居場所」のように組み合わせるのが現実的です。1週間の中で足りない時間を複数の選択肢で埋めていく発想がおすすめです。
- 学童は何歳・何年生まで使えますか?
- 放課後児童クラブは主に小学生が対象ですが、高学年になると定員の関係で利用しづらくなる自治体もあります。詳しくは学童は何年生まで通えるかをご覧ください。
- 学童に落ちてしまいました。どうすればいい?
- 民間学童・放課後子ども教室・習い事・ファミサポ・オンラインの居場所を組み合わせれば放課後は埋められます。動き方は学童に落ちたらどうするで紹介しています。
- 留守番は何歳からさせて大丈夫ですか?
- 明確な決まりはなく、性格・環境・時間の長さで見極めます。短時間から段階的に慣らすのが基本です。目安は留守番は何歳からで解説しています。
- 送迎が難しくても習い事はできますか?
- できます。送迎バス付きや近所の教室、オンライン習い事を選べば負担を減らせます。送迎なしの習い事も参考にしてください。

