探究学習は「テーマを決めて終わり」ではありません。学校では4つの段階をぐるぐる回すかたちで進められています。この記事では、文部科学省が示している探究の過程を確認したうえで、家庭で子どもの探究を止めずに回すための具体的な声かけまで、順番に整理します。
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NIJIN放課後プロジェクトスクールを見る ▶探究学習は4つの段階を回していく
まず全体像です。文部科学省は、総合的な学習の時間における探究的な学習の過程を、次の4段階で示しています。
ここで大事なのは「繰り返す」という部分です。1周で終わりではなく、まとめたところから次の疑問が生まれて、また①に戻る。螺旋のように進んでいくのが探究の形です。
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① 課題の設定|「不思議だな」から始める
最初の段階は、日常生活や社会に目を向けて、自分で疑問を見つけるところです。テーマを与えられるのではなく、自分で見つけるのがポイントです。
ここでいちばん多いつまずきが「何も思いつかない」。そういうときは、立派なテーマを探させないことです。気になったこと、腹が立ったこと、不便だと思ったこと。入口はそれで十分です。
- 最近「なんで?」と思ったことある?
- もっとこうだったらいいのに、って思うものは?
- 好きなことで、まだ知らないことってどこ?
テーマそのものの探し方は探究のテーマ例30に具体例をまとめています。
② 情報の収集|調べる前に「何を知りたいか」
課題が決まったら、それに関わる情報を集めます。ここで差がつくのは、調べる前に「何を知りたいのか」を言葉にできているかです。
いきなり検索すると、出てきたページを読んで終わります。先に「知りたいこと」を3つ書き出してから調べると、集めた情報が後で使えます。
表:情報の集め方と向いている場面
| 方法 | 向いている場面 |
|---|---|
| 本・図鑑 | 全体像をつかみたいとき。最初におすすめ |
| インターネット | 最新の数字や事例を探すとき |
| インタビュー | 本に載っていない現場の話を聞くとき |
| 観察・実験 | 自分で確かめたいとき |
| アンケート | まわりの人の傾向を知りたいとき |
小学生の探究が一段深くなるのは、インタビューを入れたときです。本やネットで完結せず、人に聞くと答えが自分のものになります。
③ 整理・分析|集めただけでは終われない
集めた情報を整理し、分析する段階です。ここが探究でいちばん飛ばされやすく、そしていちばん力がつくところです。
情報を並べただけのものは、調べ学習であって探究ではありません。分けて、比べて、関係を見つける。この作業を通すと、自分の考えが出てきます。
分ける
集めた情報を仲間分けする。付箋に書き出して動かすとやりやすい。
比べる
2つ以上を並べて違いを見る。表にすると差がはっきりする。
つなぐ
「これとこれは関係がありそう」を線でつなぐ。ここから気づきが出る。
④ まとめ・表現|誰に伝えるかを先に決める
最後は、わかったことをまとめて表現する段階です。ここでのコツは、まとめ方より先に「誰に伝えるか」を決めること。
クラスの友達に話すのか、保護者に見せるのか、地域の人に提案するのか。相手が決まると、入れる情報も言葉づかいも自然に決まります。相手が決まっていないまとめは、ぼんやりしたものになります。
模造紙・スライド・発表のそれぞれの型は探究学習のまとめ方にまとめています。
そして、まとめたら終わりではありません。発表すると必ず質問が出ます。その質問が、次の探究の「①課題の設定」になります。ここがつながると、子どもは自分で回せるようになります。
止まったときの見分け方
「探究が進まない」と感じたら、4つのどこで止まっているかを確認してください。
- ①で止まる:テーマが大きすぎる。「日本の環境問題」ではなく「うちの学校のごみ」まで小さくする
- ②で止まる:知りたいことが言葉になっていない。先に3つ書き出す
- ③で止まる:情報が多すぎる。いったん付箋に書き出して並べ替える
- ④で止まる:伝える相手が決まっていない。相手を1人決める
そして、もうひとつ大きな要因があります。見てくれる相手がいないことです。家庭だけで4段階を回し続けるのは、大人でも難しい。発表の場があると、子どもは止まりません。
探究を「回し続けられる場所」を探している方へ
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オンラインで話を聞いてみる ▶よくある質問
探究学習は何年生から始まりますか?
4つの段階は必ずこの順番ですか?
親はどこまで手伝っていいですか?
探究学習と調べ学習は何が違いますか?
テーマが途中で変わってもいいですか?
まずはどんな学びか、のぞいてみよう
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