調べたのに、まとめる段になって手が止まる。探究でいちばん多い相談です。原因はほぼ決まっていて、まとめ方を考える前に「誰に伝えるか」が決まっていないこと。この記事では、相手の決め方から、模造紙・スライド・発表それぞれの型、そして質問への備え方までを順番に整理します。
放課後に、社会とつながる。全国の仲間や、第一線で働く社会人・プロとの出会いが、子どもの世界を広げます。
NIJIN放課後プロジェクトスクールを見る ▶まとめ方の前に、伝える相手を1人決める
「どうまとめたらいい?」と聞かれたら、まず返す質問はこれです。「これ、誰に見せるの?」
クラスの友達なのか、先生なのか、おうちの人なのか、地域の人なのか。相手が決まると、入れるべき情報が自動的に決まります。逆に相手が決まっていないと、何を入れて何を削るかの判断ができません。
友達に見せる
知らない言葉は説明が必要。写真や図を多めに。「おもしろい」が伝わる順番で。
先生に見せる
どこで調べたか(出典)を書く。わかったことと考えたことを分けて書く。
地域の人に見せる
提案を入れる。「だから、こうしてはどうですか」まで言い切る。
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どの形式でも共通する5つの構成
模造紙でもスライドでも発表でも、順番は同じです。この5つを埋めれば形になります。
表:探究のまとめ・5つの構成
| 順番 | 書くこと | ひとこと例 |
|---|---|---|
| 1. きっかけ | なぜこれを調べようと思ったか | 「学校のごみ箱がいつも満杯で…」 |
| 2. 問い | 何を知りたかったか | 「どうすればごみを減らせる?」 |
| 3. 調べ方 | どうやって調べたか | 「1週間ごみの量を数えた」 |
| 4. わかったこと | 事実として出てきたこと | 「紙ごみが6割だった」 |
| 5. 考えたこと | そこから自分が思ったこと・提案 | 「裏紙を使う箱を置きたい」 |
いちばん多い失敗は、4と5が混ざることです。「紙ごみが多くてもったいないと思いました」と書くと、どこまでが事実でどこからが意見か分かりません。分けて書くだけで、ぐっと探究らしくなります。
模造紙にまとめる|先に鉛筆で場所を決める
いきなり書き始めると、必ず下のほうが足りなくなります。手順はこうです。
- 模造紙を鉛筆で5つのブロックに区切る(上の5構成をそのまま割り当てる)
- いちばん大きい面積は「4. わかったこと」に取る
- タイトルは問いの形にする(「ごみは減らせるか」など問いの形が目を引く)
- 写真・グラフ・図を最低1つ入れる
- 清書は最後。全部の配置が決まってからペンを持つ
自由研究の模造紙と考え方は同じなので、自由研究のまとめ方の型もそのまま使えます。
スライドにまとめる|1枚1メッセージ
タブレットが配られている学校も多く、スライドでまとめる機会が増えています。ルールはひとつだけ。1枚に言いたいことを1つだけ。
- 1枚目:タイトルと名前
- 2枚目:きっかけ
- 3枚目:問い(ここを大きく1行で)
- 4枚目:調べ方
- 5〜7枚目:わかったこと(1枚に1つ)
- 8枚目:考えたこと・提案
文字は読み上げる原稿を書かないこと。スライドに全部書いてあると、読むだけの発表になります。スライドは見出しだけ、話すことは口でが基本です。
発表する|質問が出たら成功
発表の出来は、話し方よりもそのあと質問が出たかどうかで測れます。質問が出るということは、相手が考えながら聞いていたということだからです。
そこで、発表の最後に一言足すよう勧めています。
そして出た質問は、メモして持ち帰ってください。それが次の探究の「課題の設定」になります。探究が1周して次につながる瞬間です。
人前で話すのが苦手なお子さんの場合は、小学生のプレゼンのやり方に練習の手順をまとめています。
発表する相手がいる場所を探している方へ
NIJIN放課後プロジェクトスクールでは、子どもが自分で決めたテーマを形にして、企業の大人やその道のプロに向けて発表する機会があります。聞いてくれる相手がいると、まとめる理由が生まれます。
オンラインで話を聞いてみる ▶よくある質問
模造紙とスライド、どちらがいいですか?
わかったことが少なくてスカスカになります
出典はどこまで書けばいいですか?
親はどこまで手を出していいですか?
まとめたあと、何をすればいいですか?
まずはどんな学びか、のぞいてみよう
「好き」を入り口に、子どもが夢中になれる放課後を。NIJIN放課後プロジェクトスクールのオンライン探究を、まずはのぞいてみませんか。
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